がんの治療 ：

今日患者さんに、

先生はがんは治せますか？
と聞かれました。


がんを含め多くの難病を抱える人は、
自分は良くなるのか？生きられるのか？
といった不安や焦り、自分の苦しみを誰にも理解されない寂しさなどを抱えています。

自分の母親がそうであったようにがんの方などは強い痛みを伴いますので、
治りたい！よりもこの苦しみから逃れたいという気持ちが強いと思います。

そういった方はこれ以上治療を増やす事を望んでいない場合が多く、
がんの直接的な治療よりも、ただつらい所に優しく触れて痛みを緩和してくれたり、自分の苦しみを真摯に聞いてくれる事の方が大切だと思うのです。

そのただ触れる、患者さんと向かい合う、
という所に本当の徒手療法の意味があると思うのです。

それを安全に安心感のあるようにするために技術や知識が必要で、そこを妥協しないのが徒手療法家の作法なのです。

治った治らないという生きている情報にとらわれるのではなく、
その人が生きていくという事を考えると、徒手療法は大変意義のあるものだと思うのです。

自分を取り巻く苦しみからふっと抜け出した時に、もしかしたら病気が治るという事があるのではないでしょうか？

自分が徒手療法家になった大元を辿ると母親のがんの治療に行き着くので、ようやっと自信を持って治療ができると言えるようになりました。

長かったなぁ…

もみじ ：

紅葉が散って、いよいよ寂しげなシーズンの到来ですね。

先週は、何人かの患者さんに劇的な変化がありました。

特に骨盤の複雑骨折から寝たきりで歩行困難、人口肛門…etcの方。
片側の足首がまったく動かない状態から、反対側と同時に動かす事で、少しずつ動くようになりました。

本当にあきらめず動かして良かった！！
とホロッとしてしまいました。

あまりに感動してしまい往診宅に上着を忘れていく始末…

季節的にはいろいろと厳しいシーズンになりますが、その分良くなった時の反応はより濃くでるように思います。

それも皆さんが身体としっかりと向き合ってきた結果なので、本当に嬉しく思います。

もみじ路 ：

治療院にあがる階段に紅葉があり、
まるでスロープのように美しいです。

昼の姿は赤、黄色に優しく輝きとても綺麗ですが、
月明かりの下でボンヤリと光る姿はさらに心に響きます。

我々が美しいと感じるその景色は太陽や月の明かりによって存在する事ができる、
もみじは大地にしっかり根付く事で四季の彩りを沿えている。

地球、太陽、月…

やっぱり我々も紅葉も生かされているなぁと感じるのです。

夏みかん ：

と言われて夏楽しみにしていた、
みかんの木ですが、
今ようやく実を黄色くして食べ頃を迎えたようです。

夏みかん…ではないですね。きっと。

でも冬のビタミン不足にありがたい贈り物となりました。

庭には３本もみかんの木がありますから、収穫はかなりのものになりそうです。
山に住む先住の生き物たちと上手く分けあって頂こうと思います。

虹 ：

先週末は仙台で勉強会でした。

高速道路で仙台へむかう途中に那須インターに寄りました。

そこでなんと大きな虹が！！

地面に突き刺さるように縦に伸びていました。
空にかかる虹とは違って、なんとも力強い感じでしたね。

地面に向かう力、縦に伸びる力というものは、
なんとも力強いものです。

身体呼吸療法も縦の呼吸ラインを大切にしています。

なんだか繋がっていますね。