身体の知恵 ：

治療をしていて、嬉しいのは、
もちろん自分の施術が効果のあった時もそうですが。
患者さんが自分で問題を解決する力を付けてくれた時はもっと嬉しいです。

身体の知恵というか、

治療を続けていって身体の圧力が全体的に均一になってくると、
自然と身体の違和感を感じるようになります。

それは、身体を眺めるような感じで、
ただ当たり前に異常を感じるようになります。

身体を繊細にするのではなく、ただ当たり前の事ができるように。

それが結構難しいようで、ただ身体のセンサーを高めるだけでは大鈍か過敏に偏りがでやすいようです。

身体の圧力が均一になると、自分の実体感がしっかりと感じれるので、全体性を見失わずに身体を眺める事ができるのが良いようです。

先日も患者さんが、自分で股関節の違和感に気付き、自分で動きを編み出してスッと治してしまいました。
右足の痛みを訴えていて私はずっと左の股関節が気になっていたのですが、気付いてしまえばあっという間に治されてしまいました。

気付き～工夫～改善から知恵が生まれると、自分が操作するよりもずっと早くて正確で長持ちしますね。

そういう時に、あぁ伝わったかもしれないと嬉しくなるのです。